THE世界大学ランキングの特徴は?――世界で最も利用されている大学ランキング

 「THE世界大学ランキング」は、世界で最も利用されている大学ランキングといわれています。「THE世界大学ランキング」は、大学の学部における「教育力」を重視する「THE世界大学ランキング日本版」に対し、大学院の「研究力」に重点を置くランキングであると言えます。ランキング指標のうち、6割以上が研究に関わるものだからです。
 「THE世界大学ランキング2019」では、86か国の1,258大学がランクインしました。世界トップはオックスフォード大学です。また、中国の大学が台頭している点が注目されました。日本からは唯一、東京大学がトップ50位以内にランクインしています。

THEアジア大学ランキングの特徴は?――研究重視、アジアの大学をピックアップ

 「THEアジア大学ランキング」は、「THE世界大学ランキング」のデータからアジア圏の大学のみを取り上げて編成されたランキングです。
 ランキング指標はおおむね「THE世界大学ランキング」がベースですが、「教育」の割合が5ポイント低く、「産業界からの収入」が7.5%と重視されています。「THE世界大学ランキング」と同じように「研究力」に焦点が当てられた指標となっています。
 「THEアジア大学ランキング2019」では、27の国・地域の大学がランクインしました。トップの大学は清華大学です。
 日本からは「THEアジア大学ランキング2019」トップ50位以内に東京大学など6大学がランクインを果たしています。
 次回の「THEアジア大学ランキング」発表の場となるアジアサミットは、2020年6月2日~4日、愛知県の藤田医科大学で開催されます。日本での開催はこれが初めてとなります。

THE世界大学ランキング日本版の特徴は?――日本の大学の教育を重視

 「THE世界大学ランキング日本版」は、イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education」(以下、THE)がベネッセグループの協力を得て、が発表するランキングです。
 このランキングでは、大学の学部における「教育力」が重視されています。2017年にスタートし、これまでに3回、ランキングが発表されています。
 「THE世界大学ランキング日本版2019」では、京都大学が初めて東京大学を抜き、単独1位になりました。

「THE大学インパクトランキング」の特徴は?――大学の社会貢献度合いをランキングに

 「THE大学インパクトランキング」は、大学の社会貢献の取り組みを、国連のSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)の枠組みでランク付けしたものです。2019年4月に初めて発表されました。
 このランキングは、国連が定めたSDGsの実現に大学がどれほど貢献できているかを測るものです。「保健」「教育」「ジェンダー」「成長・雇用」「イノベーション」「不平等」「都市」「生活・消費」「気候変動」「平和」「実施手段」の11項目に関する取り組みが指標化されています。大学は、自学の強みとする項目を選んでエントリーできます。ただし、総合ランキングにエントリーするには、「実施手段」の選択が必須です。総合ランキングのほかに、項目ごとの分野別ランキングが発表されます。
 「THE大学インパクトランキング2019」では、世界の462大学がランクインしました。総合ランキングトップは、ニュージーランドのオークランド大学(THE世界大学ランキング2019:201-250位)でした。ニュージーランドでは、国を挙げて大学のSDGs貢献に取り組んでいます。オークランド大学は「保健」分野で1位を獲得しているほか、「ジェンダー」「都市」分野でも高いスコアでした。
 日本からは、総合ランキング50位以内に、京都大学がランクインしました。また、100位以内には、東京大学、慶應義塾大学がランクインしています。

4つのランキングを比較すると?

 「THE世界大学ランキング日本版」「THE世界大学ランキング」「THEアジア大学ランキング」「THE大学インパクトランキング」の4つのランキングを見てきました。
 それぞれにランクインした日本の大学を見ると、「研究力」に焦点を当てた「THE世界大学ランキング2019」「THEアジア大学ランキング2019」では、東京大学がトップです。一方、「THE世界大学ランキング日本版2019」では、京都大学が単独トップです。また、「THE大学インパクトランキング」では、京都大学が日本の大学で最も上位にランクインしています。
 4つのランキングを活用すれば、「研究力」「教育力」「社会貢献度」など様々な観点から大学を見ることができます。