品格ある英語を身につける多彩なプログラム
東京国際大学は「公徳心を体した真の国際人の養成」を教育理念に掲げ、商学部のみの単科大学として1965年に誕生した。今や5学部9学科を擁する文科系総合大学へと発展している。
2019年の日本版ランキングでは、「国際性」分野で前年の9位を上回る全国5位にランクインを果たし、首都圏では2位を獲得した。その実力を表すように、世界68カ国・地域から集まる留学生の数は1300人にも上り、国際色は極めて豊かだ。外国人教員の割合も約4割と高い。
英語教育は「英語力のTIU」と称されるほど充実し、企業向け研修に採用されるなど学外からの評価も高い。「その源流には、世界のトップリーダーとも渡り合える『品格ある英語』を身につけてほしいとの思いがあります」と、倉田信靖理事長・総長は言う。
英語教育の核を担う組織GTI(Global Teaching Institute)には、約50名のネイティブ教員が所属。その全員が英語教授法の修士学位を取得している。オールイングリッシュ、レベル別の少人数制で、高い学習効果を生み出す。留学生やネイティブ教員が常駐する英語onlyのスペース「English PLAZA」は、授業で培った英語力を実践の中で磨く絶好の場となっている。
留学制度も多彩であり、卒業生の8人に1人は留学経験者だ。特徴ある留学プログラムの1つにASP(American Studies Program)がある。アメリカの姉妹校、ウィラメット大学で1年間、現地学生とともに生活しながら授業に臨む。英語を学ぶだけでなく、ウィラメット大学の正規科目も受講可能で、スポーツや課外活動、社会活動など、異文化を体感する機会もふんだんにあるため、自分の新たな可能性を見出し、視野を広げて帰国する学生が多い。
2017年度には「グローバルコース」を開設。学年を追うごとに英語力を高め、同時に専門分野を学ぶ学部横断プログラムだ。1年次にGTIで実践的な英語コミュニケーション力を身につけ、2年次でアメリカ留学(ASP)を経験。3年次には留学生とともに学ぶ英語学位プログラムのE-Track(English Track Program)か、長期留学でステップアップを図ることができる。いずれもグローバルな環境で学び、世界を目指す。
学生を大きく成長させる学びを高め合う仕組み
学生相互の交流を通じて「学び」の成果を高め合う仕組みも、東京国際大学におけるグローバル教育の強みの一つだ。例えば、“English PLAZA”は世界中から集まる外国人留学生との交流の場でもあり、英語を使って対話を楽しむ風景が日常化している。同時に、留学生が日本語を学ぶ“Japanese PLAZA”では、日本人学生が留学生に日本語を教えるなど、互いに学び合い、支え合う関係が確立している。
こうした「真の国際人」を養成する環境が個々のプログラムと相まって、学生の満足度を高めているようだ。それは日本版ランキング2019の「教育充実度」分野で、東京国際大学が初のランクインを果たしたことでも裏づけられた。2019年版より、学生調査に基づく大学生の「生の声」がスコアに反映されたからである。
「公徳心」を育む教育で真の国際人を世界へ
東京国際大学は、「公徳心を体した真の国際人の養成」を建学の精神としている。倉田理事長・総長によれば、「真の国際人」とは「異文化を理解し、世界情勢を俯瞰しうる見識を備え、心身のバランスが取れた健全な社会人」であるという。
その柱をなす「公徳心」について倉田理事長・総長は、「人類の普遍的な価値観に立ち、公のために貢献する心です」と説明する。国や地域、時代が異なれば、道徳や常識もまた違ってくる。一方、公徳心は、文化や宗教、民族などあらゆる垣根を越えた普遍性を持つ。その心を持って行動する人こそが、真の国際人なのである。
「世界のリーダーの多くが公徳心を身にまとえば、今起きているさまざまな対立や紛争が解消されるかもしれません。本学で学んだ学生たちが、少しずつ確実に、その足掛かりを築いていってくれることに期待しています」。
倉田理事長・総長のその言葉は、英語教育をはじめ、大学トップクラスの設備や指導者を誇るスポーツ教育など、東京国際大学が提供するすべての教育に通じている。「国際性」と「教育充実度」の高スコアはその証だろう。