偏差値ありきの進路指導はしないと聞きました

 本校にはアジアやロシア等近隣諸国の語学を専門的に学べる外国語科があり、韓国語やタイ語などを学ぶ生徒が多数在籍しています。ネイティブ講師による授業を 3 年間受講し、中長期の現地研修も経験します。彼らが高校で身に付けた国際感覚、言語能力は、英数国の学力を測る一般入試では評価できないものです。そのため、多くが指定校推薦やAO入試を活用して進学します。そうした背景から、進路指導では偏差値ではなく、本校での学びとの接続性を重視します。生徒が30 人いたら、30通りの個別最適化した進路指導を行うため、多くの生徒は地元の東京にこだわらず、自分が求める学びができる大学に進学します。その結果、例年地方の大学には40人程度、海外大進学者も 2019年度には52人に達しました。

日本版ランキングで注目している点は?

 「言語で自分を伸ばしていく」という本校の学びとの親和性が高い大学を見つけるために、私立大の分野別ランキング、特に国際性と教育充実度に注目しています。「高校で学んだことをさらに伸ばせるか」「学生と教員の交流が盛んでホスピタリティがあるか」などを確かめるうえで参考になるからです。

出典:「Between」2020年5-6月号から抜粋