高校生は短期留学に高い関心

 進研アドが高校生に対して実施した「大学在学中の留学についての意向」に関するアンケート結果をご覧ください(下図)。この結果を見ると、高校生の半数が留学をしたいと考えていること、中でも“短期”留学を選択する意向がわかります。
 入試難易度の高い大学が留学に強いというわけではありません。そこで、今回は、多くの高校生が興味を持つ”短期留学”に強い大学をピックアップし、取り組み事例をご紹介します。

短期留学に力を入れている大学

 今回、ご紹介するのは、「THE世界大学ランキング 日本版」の総合ランキングの順位に比して、短期留学経験の割合が高い上位3大学です。

1位 梅光学院大学:希望者が全員留学できる
 梅光学院大学(山口県)は、総合ランキングでは圏外ですが、短期の留学経験者の割合は全体の17.4%と、全大学中1位の短期留学率を誇ります。
 一般的な大学の海外留学制度では、学内での選抜を行うものがほとんどです。しかし、同大学には、希望者全員が留学できる制度があり、それにより多くの学生が留学を経験できます。

2位 共愛学園前橋国際大学:留学先の選択肢が多い
 共愛学園前橋国際大学(群馬県)も、総合ランキングでは圏外ですが、短期の留学経験者の割合は全大学中2位となっています。
 同大学は世界中に多くの提携校があるため、留学先の選択肢が多いという特徴が挙げられます。例えば、英語圏ではアメリカやオーストラリア、イギリスなどに提携校がありますが、それ以外にも、中国、韓国、ベトナム、ルーマニアやブルガリアといった国々にも留学するチャンスがあります。
 英語以外の語学を学びたい人にも、推薦すべき大学と言えるでしょう。

3位 聖路加国際大学:多数の海外プログラムがある
 聖路加国際大学(東京都)は、総合ランキングでは121位にランクインし、短期の留学経験者の割合は全大学中3位となっています。
 同大学は看護学部のみの大学です。そのため、アメリカやカナダなどの海外へ、2週間程度の看護研修に行くプログラムが多数設置されています。そのほかにも、看護研修時の授業料、宿泊費や保険料などの支援金の給付が受けられ、国際経験を積みやすい環境が整っていると言えます。

 このように、短期留学に強い大学は、それぞれ独自のルートで海外大学と提携しながら、留学しやすい制度を整えています。そのような観点でランキング結果を見てみてはいかがでしょうか?