英語で行われる授業の割合の算出方法

 全授業に占める「すべて英語で行われる授業」の割合ランキングは、語学を除く授業で、すべて英語で実施している授業数を、全授業数で割って算出しています。
 「国際系大学」として知名度の高い大学や、総合ランキング上位の大学のほかに、各地の私立大学もランクインしています。

ランクイン大学の具体的な取り組み

 今回は、グローバル社会で活躍していくための英語教育を行っている4大学の取り組みをご紹介します。

=17位:東京国際大学
 東京国際大学(埼玉県)は「国際性」ランキングでも3位にランクインし、国際交流に積極的な取り組みをする大学です。商学部・経済学部・国際関係学部・人間社会学部に英語のみで授業を行うグローバルコースが開設されています。このグローバルコースは、学部の垣根を越えて英語を徹底的に勉強できる、学部横断プログラムとなっています。
 また、1年次にはGTI(46人のネイティブ教員で構成された学内教育組織)による徹底した英語教育、2年次はアメリカ留学、3年次にE-Track(留学生と共に学ぶ英語で行われる授業)または長期留学により世界を目指します。

7位:大阪女学院大学
 大阪女学院大学(大阪府)は、国際・英語学部のみの単科大学です。そのため、同大学では英語のみで行われる授業が数多く設置されています。さらに、学生1人ひとりが最適な環境で英語を学習できるよう、1クラス20名を上限とした習熟度別のクラスで、学年に関係なく、レベルに合わせた授業を選択できるシステムになっています。
 このように、大阪女学院大学では、専門的な仕事に結びつく英語力を形成するために、より実践的に英語を学べる環境を整えています。

4位:桜花学園大学
 桜花学園大学(愛知県)では、保育学部には珍しく、海外幼児教育研修と海外幼児教育インターンシップへの参加が可能です。研修では、現地の保育施設の見学や、社会福祉セミナーへの参加によって、海外の保育事情を学び、保育に対するグローバルな視点を醸成できます。インターンシップは2月中旬から3月初旬までの約3週間、ニュージーランドで実施され、最初の1週間は現地の語学学校、その後2週間は保育所で現地のスタッフと一緒に働きます。
 また、学芸学部では「海外英語実習Ⅰ」というプログラムが必修となっています。1年次の春休みに全員が海外留学を経験できるという特徴を持っています。

3位:宮崎国際大学
 宮崎国際大学(宮崎県)には、教育学部と国際教養学部がありますが、国際教養学部は外国籍の教員が約8割を占め、全国1位の比率を誇ります。同学部では、すべての授業が英語で行われ、教科担当と英語担当の2名の教員によるチームティーチングで行われます。
 さらに少人数制のアクティブラーニングを通じ、英語のコミュニケーション能力や多面的思考力を身につけられるカリキュラムとなっています。そのほか、2年次には英語学習を中心とした海外研修が必修など、グローバル教育が充実しています。

 今回紹介した「すべて英語で行われる授業」の割合ランキングを見ると、上位にランクインしている大学ほど、外国人学生が学びやすい環境を整えていると言えます。日本人学生にとっても英語力を高めることができる大学と考えられますので、参考にしてみてください。