日本人学生の留学比率が高く、国際教育に力を入れている女子大学
2021年現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、留学が中止状態になっている大学が多くあります。しかし、少しずつ海外との行き来ができるようになり、今後、留学も徐々に再開していくと見られます。
今回は、新型コロナウイルス拡大前の2019年度において、日本人学生の留学比率が特に高かった女子大学、福岡女子大学と恵泉女学園大学について詳しく紹介します。
イギリスの高等教育専門誌Times Higher Education(THE:ティー・エイチ・イー)は、2021年3月25日に、「THE世界大学ランキング日本版2021」を発表しました。そのうち、学生と教員に占める外国人の比率や、日本人学生の留学比率などを総合してスコア化 する「国際性」分野において、福岡女子大学は10位、恵泉女学園大学は24位と、どちらの大学も上位にランク付けされています。コロナ禍であっても、両大学はさまざまな国際交流を図っています。
今後は、 新型コロナウイルスの影響も収まり、海外渡航がしやすくなっていくと予想されます。留学に関心のある方は、ぜひ参考にしてください。
日本人学生の留学比率の高い大学①福岡女子大学
福岡女子大学は、2019年における日本人学生の留学比率が17.7%で、グローバル教育に力を入れている公立の女子大学のひとつです。2021年の「国際性」分野のランキングで全体10位(スコアは90.2)と、上位にランクインしています。
23か国・地域にある36の大学・学部と交流協定を結んでいます。これにより、学生は語学力を養いつつ、さまざまな文化に触れることができます。交換留学や語学・文化研修など、複数の留学プログラムがあり、学生の4分の3がいずれかのプログラムで留学しています。
また、日本にいながら留学を疑似体験できる「English Village」という合宿形式の研修もあります。研修中は英語のみを使用して生活を送ります。2019年度は131名の学生が参加しました。2021年度は、日帰りやオンライン形式での開催を行っています。これにより、留学を疑似体験することができるため、留学を考えている学生にとっては、現地での学修をイメージしやすいでしょう。
さらに、高校生を対象として、外国人講師や留学生などとの交流を行う「高校生のためのイングリッシュ・キャンプ」を主催しています。福岡県内在住の高校1・2年生の女子生徒なら誰でも応募可能で、1日かけて海外からの留学生・教員へのインタビューや、スピーチの練習、キャンパスの見学などが可能です。このように、福岡女子大学は、語学や多文化の学習に最適な環境と制度が整っている、国際性の高い大学です。
日本人学生の留学比率の高い大学②恵泉女学園大学
恵泉女学園大学は2019年における日本人学生の留学比率が15.3%で、グローバル教育に力を入れている私立の女子大学のひとつです。
2021年の「国際性」分野のランキングにて、全体24位(スコア80.1)にランクインしました。首都圏の女子大学の中では、5年連続トップを獲得しています。
恵泉女学園大学には、夏休みなどに行う2週間程度の短期の語学研修 留学 から、1年程度、協定校に留学する長期留学まで、幅広いプログラムがあります。また、留学した学生は、農山村で実体験をするフィールドスタディや、外国人に日本語を教えるスキルを養う海外日本語インターンシップなど、特徴的なプログラムにチャレンジできます。 海外で実際に体験することで、授業では学べない理解を得ることができたり、現地学生と交流を深めたりすることが可能です。
さらに、2021年度には、新型コロナウイルスの影響から、オンラインでの海外プログラムが実施されました。2021年現在は、韓国のみ6か月あるいは1年の長期留学派遣が行われている状況で、ほかの国や地域への留学は、オンラインで実施しています。
このように、恵泉女学園大学は、豊富な留学プログラムが特徴的な国際性の高い大学です。
同じ国際性が高い大学でも比較することで、共通している部分や各大学の特徴が見えてくるはずです。ぜひ、気になる大学の国際性ランキングの順位やスコアをチェックしてみましょう。