東大は6位を維持、京大は12位

●トップ2は3年連続で中国の清華大学と北京大学
●トップ10に中国と香港から各3校がランクイン
●日本はランキング対象大学数が最多の一方、順位は下降傾向

 イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」は、5月31日から6月2日まで藤田医科大学(愛知県豊明市)で開催された「THE Asia Universities Summit 2022」で、10回目となる「THEアジア大学ランキング2022」を発表しました。トップは4年連続で中国の清華大学、2位も同じく中国の北京大学でした。東京大学は前年と同じ6位、京都大学は前年の10位から12位に順位を下げました。一方、パレスチナの大学が初めてランクインしたり、パキスタンの上位ランクイン大学数が倍増したりといった動きがありました。

日本の118校がランキング対象に

 「THEアジア大学ランキング2022」には31の国・地域から616校がランクイン、前年から65校増えました。日本のランキング対象大学数は118校で前年から2校増え、国別で最も多い大学数でした。これに中国97校、インド71校と続きます。
 トップ10は下表の通りで、中国と香港が3校ずつ、シンガポール2校、日本と韓国が1校ずつランクインしています。7位までは前年と同じ順位です。
 1位は清華大学で2位は北京大学。中国は3年連続でトップ2の座を獲得しました。前年11位の復旦大学が10位に上がり、中国からのトップ10入りは3校に。トップ100には前年と同じ30校が入り、そのうち22校は順位が上がるか、同じ順位を維持しています。

大阪大学、横浜市立大学が大きくランクアップ

 東京大学は前年と同じ6位。前年10位の京都大学は12位で、日本からのトップ10入りは1校のみでした。トップ100も2020年の14校から2021年11校、2022年8校と減少が続いています。日本の一部大学のスコア低下と他国の大学の台頭、両方の要因がありそうです。
 トップ200には下表の18校が入りました。
 日本の大学の6位までは国立大学が占め、私立大学上位は国内7位で総合83位の産業医科大学、国内13位で総合142位タイの関西医科大学、国内16位タイで総合194位タイの慶應義塾大学など。
 日本の大学で大きく順位を上げたのは、大阪大学(63位→53位)、横浜市立大学(152位タイ→94位)などがあります。

アジアの教育機関の特性を反映して指標を調整

 ランキング対象大学数3位のインドからは4校がトップ100入りしました。
 台湾は前年より2校多い40校がランクインする一方、トップ100は2校減って6校に。    
 今回、パレスチナの大学が初めてランクインし、サウジアラビアからは前年より2校多い6校がトップ100入りしました。
 パキスタンはランキング対象大学数が5校増えて21校になり、存在感を強めています。トップ100の大学はないものの、トップ200は3校から6校に倍増しました。

 「THEアジア大学ランキング」の対象になるためには、「THE世界大学ランキング」にランクインしていることが条件となります。
 アジアランキングでは世界ランキングと同じ5分野 13 の指標を使いますが、アジアの教育機関の特性を反映し、最も包括的でバランスのとれた比較ができるよう調整されています。具体的には、世界ランキングで比重30%の「教育」分野がアジアランキングでは25%、世界ランキングで比重2.5%の「産業界からの収入」が7.5%という違いがあります。その他の「研究」30%、「被引用論文」30%、「国際性」7.5%の各比重は世界ランキングと同じです。
 THEチーフ・ナレッジ・オフィサーのフィル・ベイティ氏は、「今回のランキングでは、あらゆる国・地域の躍進によってアジアにおける高等教育の多様性、卓越性が示された。高等教育、研究、イノベーションにおいて、アジアが世界で最もエキサイティングでダイナミックなエリアであることが証明されたと言える」と話しています。