外国人学生比率が伸びた大学を紹介

 イギリスの高等教育専門誌Times Higher Education(THE:ティー・エイチ・イー)は、2022年3月24日に、「THE世界大学ランキング日本版2022」を発表しました。
 THE世界大学ランキング日本版2022では、各大学の外国人学生比率が調査されています。外国人学生比率とは、外国人学生数を在籍学生数で割って算出された数値のことです。今回の記事では、外国人学生比率ランキングの上位20位と、その中から昨年からの伸び率が高い大学を2校紹介します。

昨年からの伸び率が高い大学①関西国際大学

 関西国際大学の外国人学生比率は13.2%で、昨年から+8.7%と大きく比率を伸ばしています。国際性の分野別ランキングも、昨年度の113位から82位へと伸ばしています。
 関西国際大学の特色は、国際コミュニケーション学部があり、国際的な人材育成に力を入れていることです。
 国際コミュニケーション学部は、英語コミュニケーション学科と観光学科から構成されています。中でも国際コミュニケーション学科は、2年次に一定の条件を満たした学生全員が海外留学を経験する「グローバルリサーチ」プログラムがあり、能動的に英語を使う授業を行うのが特徴です。
 また、関西国際大学は「社会に貢献する世界市民の育成」というスローガンのもと、グローバルスタディ、海外留学、海外インターンシップの機会を学生に与えています。海外協定校、提携校は68校(2022年2月現在)と多岐にわたります。
 コロナ禍においても、Zoomを用いた海外大学とのオンラインセッションなどのイベントを積極的に行っています。

昨年からの伸び率が高い大学②立命館アジア太平洋大学

 次に、立命館アジア太平洋大学の特色・取り組みについて紹介します。
 立命館アジア太平洋大学は外国人学生比率が全大学内で2位の52%です。昨年からは+2.9%伸ばしています。国際性のスコアは99.8、分野別ランキングでは全国で1位と、グローバル教育に力を入れている大学です。
 2000年の開校以来、世界159か国からの外国人留学生を受け入れており、74カ国・地域、493の大学・研究機関等と協定を結んでいます。(2021年5月1日現在)
 さらに、アジア太平洋学部と国際経営学部は、講義のほとんどを日本語と英語の2か国語で行っているため、外国人の留学生にとっても学びやすい環境となっています。