東日本で「教育充実度」分野のランクを上げた私立大学は?

 「教育充実度」ランキングは、大学生・大学院生への学生調査結果と高校教員の評判調査結果から、「どれだけ教育への期待が実現されているか」を表す指標です。学生調査では、「教員・学生の交流、協働学習の機会の程度」「授業・指導の充実度」「大学の推奨度」のスコアを算出しています。
 2023年のTHE 日本大学ランキングにおいて、複数の大学の「教育充実度」分野の順位が上昇しました。下の表は、教育充実度分野ランキング100位以内かつ「教育充実度」分野の順位が上がった東日本の私立大学を、上昇幅が大きい順(上位10位)に並べたものです。
 今回はこの中から、千葉工業大学、学習院大学、明治学院大学の3校をピックアップし、各校の特色や取り組みについてご紹介します。

教育充実度の順位が上昇した大学①千葉工業大学

 まず、千葉工業大学の特色・取り組みについて紹介します。
 千葉工業大学の教育充実度の分野別ランキングは58位タイで、昨年度から10位順位を上げています。
 千葉工業大学は、工学部、創造工学部、先進工学部、情報科学部、社会システム科学部からなる工業大学です。情報科学部と社会システム科学部は編入学、社会人を除く募集は2024年3月末までとなっていますが、2024年4月には情報変革科学部と未来変革科学部が新たに創設されます。
 千葉工業大学は、教育指針の一つとして「学生に対して面倒見のよい大学」を掲げており、クラス担任制を導入しています。4年間の一貫した支援・指導が行えるよう、1年次から4年間同じ教員が担任を務めるのが特徴です。また、すべての教員に学生からの質問に対応するオフィスアワーの設定が義務付けられているなど、教員と交流・相談しやすい環境が整っています。
 さらに、工業大学ならではの学生の実習・協働の場として「学生自由工作室」「工作センター」があります。「学生自由工作室」「工作センター」は、工作を通じた個人の自由な創作活動の支援と、授業における実習の場を提供することを目的に設置された施設です。学生はこの場所を機械加工、組立などに利用したり、協働作業の場として活用したりすることができます。

教育充実度の順位が上昇した大学②学習院大学

 次に、学習院大学の特色・取り組みについて紹介します。
 学習院大学の教育充実度の分野別ランキングは60位で、昨年度から10位順位を上げています。
 学習院大学は、人文科学・社会科学・自然科学にわたる5学部17学科と大学院で構成されています。4年間、全学部全学年がひとつの場所(目白キャンパス)で学修するアットホームな環境により、親密な人間関係を育むことができます。
 少人数教育も学習院大学の特色の一つとして挙げられます。約6割の授業が30名以下で行われているため、教員と学生、先輩と後輩との距離が近いことが特徴です。
 また、学内だけでなく、他大学の授業の履修・聴講を通して大学間交流を行うことも可能です。5大学間単位互換制度(f-Campus)を利用して、日本女子大学、立教大学、早稲田大学などの科目を履修し、卒業単位に組み入れることができます。

教育充実度の順位が上昇した大学③明治学院大学

 明治学院大学の教育充実度の分野別ランキングは78位タイで、昨年度から5位順位を上げています。
 明治学院大学は、「キリスト教による人格教育」を建学の精神とし、創設者ヘボンが生涯貫いた精神“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念に掲げています。それを体現する取り組みとして、学生が学生を支援する「ピア・サポート」制度が挙げられます。支援者が学生であることで気軽なサポートが受けられ、支援を行う学生は、サポートを通じて自らを成長させる機会を得ることができます。図書館の広報や企画を行う図書館学生サポーター、聴覚に障がいのある学生へのサポートを行う学生サポートスタッフ(ノートテイカー)など、さまざまな分野でピア・サポートが行われています。
 また、日々の学修の支援も充実しており、独学では挫折しがちな英語学習を、一学期を通してコーディネーターがサポートするプログラム「英語ILSSP」があります。このプログラムは、授業だけでなくTOEFL・TOEIC・IELTS等の試験対策にも活用できます。