3月24日に発表された「THE世界大学ランキング日本版2022」

 イギリスの高等教育専門誌Times Higher Education(THE:ティー・エイチ・イー)は、2022年3月24日に「THE 世界大学ランキング日本版 2022」を発表しました。この記事では、ランキングページでは見られない、私立大学に絞った「教育成果」「国際性」の分野別ランキングを地域別に紹介します。
 指標について、さらに詳しく知りたい人は、「THE世界大学ランキング 日本版のランキング指標」をご覧ください。

私立大学の「教育成果」分野ランキング

 「教育成果」のランキングは、どれだけ卒業生の活躍が期待されているかを表します。「教育成果」分野の指標は、「企業人事の評判調査」「研究者の評判調査」の2項目で構成されています。
 東日本エリアの私立大学における「教育成果」分野の1位は、早稲田大学です。早稲田大学は、全国の私立大学で最も高い教育成果スコアを獲得しました。また、東日本では、1位から8位までは2021年と同じ顔ぶれです。2021年に11位タイだった中央大学は、スコアを2.2上げて9位にランクアップしました。
 西日本エリアの私立大学における「教育成果」ランキングの1位は、立命館大学でした。2位は昨年4位の同志社大学で、5ポイントスコアを上げました。

私立大学の「国際性」分野ランキング

 次に、私立大学の「国際性」分野のランキングを紹介します。「国際性」分野のランキングは、どれだけ国際的な教育環境になっているかを表します。「国際性」分野の指標は、「外国人学生比率」「外国人教員比率」「日本人学生の留学比率」「外国語で行われている講座の比率」の4つの項目で構成されています。
 東日本エリアの私立大学における「国際性」分野の1位は、国際基督教大学です。東日本エリアは、1位から6位までが2021年と同じ大学でした。芝浦工業大学は昨年12位でしたが、今年は9位にランクアップしました。
 西日本エリアの私立大学における「国際性」分野の1位は、立命館アジア太平洋大学です。立命館アジア太平洋大学は、全国の私立大学で最も高い国際性スコアを獲得しています。2位の大阪女学院大学は、全国の私立大学で3位、私立女子大学の中では1位です。

「THE世界大学ランキング日本版2022」を詳しく知る方法

 「THE世界大学ランキング日本版」のWebサイトでは、さまざまな切り口でランクイン大学を調べられます。過去3年分の総合ランキングのほか、分野別やエリア別のランキングが閲覧できます。学問系統や大学名での検索も可能です。
 総合順位だけでなく、分野別やエリア別など、いろいろな観点でランキングをチェックすると、新たな発見があるかもしれません。