「Young University Rankings 2023」とは?

 「Young University Rankings 2023」は、THE世界大学ランキングやTHE 日本大学ランキングと同様に、THE(Times Higher Education)が発表するランキングです。
 「Young University Rankings 2023」の特色は、世界の創立 50 年以下の大学を対象としていることです。「教育」「研究」「被引用論文」「産業界からの収入」「国際性」の5分野13指標のデータをスコア化してランキングを決定しています。
 日本の大学は「Young University Rankings 2023」の上位500位に11校ランクインしています。今回は、その中から産業医科大学、会津大学、東京都立大学の取り組みについて解説します。

産業医科大学の取り組み

 産業医科大学は、「Young University Rankings 2023」151-200位、「THE 日本大学ランキング2023」121-130位にランクインしています。「Young University Rankings 2023」の5つの指標の中でも、「被引用論文」のスコアがランクインした日本の大学の中で最も高くなりました。また、THE 日本大学ランキング2023においては「教育リソース」分野の順位が高く、18位タイにランクインしています。
 産業医科大学は1978年に産業医を養成する大学として設立されました。そのため、産業医の養成を視野に入れてカリキュラムが組まれているところが特徴です。カリキュラム・ポリシーとして「産業医学教育」が掲げられ、医学部卒業生は医師免許取得と同時に、産業医として選任される資格を取得します。
 産業医科大学では、1年次から6年次にわたり産業医学教育を行い、5年次には学外の事業現場でも産業医の指導のもと現場実習を行っています。さらに、大学卒業後も産業社会の中で産業医としての資質を向上させるための充実した修練課程もあります。

会津大学の取り組み

 会津大学は、「Young University Rankings 2023」251-300位、「THE 日本大学ランキング2023」24位にランクインしています。「Young University Rankings 2023」にランクインした日本の大学の中で、「国際性」分野のスコアが最も高い大学です 。また、THE 日本大学ランキングにおいても「国際性」分野ランキングで25位、「教育充実度」分野ランキングでも21位と上位にランクインしています。
 会津大学は、コンピュータ理工学に特化した大学として1993年4月福島県で開学しました。 教育・研究に適した24時間365日利用できるコンピュータ環境を整備しており、コンピュータサイエンティストや、高度なコンピュータスキルを持ったエンジニアの育成のために、充実した教育環境を提供しています。
 会津大学は英語教育も重要視しており、学生は外国語としての英語関連の授業を履修するだけでなく、英語で講義が行われる多くのコンピュータサイエンス関連科目も履修します 。また、すべての学部生に英語での卒業論文を義務付けており、多くの留学生は英語で研究を行っています。  さらに、世界の有名大学がコンピュータ分野での頭脳を競う国際大学対抗プログラムコンテスト(ICPC)に参加し、1998年の日本初開催以降毎年国内予選を突破してアジア地区大会に進出しています。

東京都立大学の取り組み

 東京都立大学は「Young University Rankings 2023」で351-400位、THE 日本大学ランキング2023では37位にランクインしています。THE 日本大学ランキングにおいては「教育成果」分野のランクが高く、23位にランクインしています。
 東京都立大学は、総合教育ならではの自由度の高いカリキュラムが特徴で、分野を超えた自由な学びを行っています。例えば、1年次では「基礎ゼミナール」という授業を開講し、他学部生と協同でテーマに基づいて積極的な問題解決に挑んでいます。また、文系理系の枠を超えた「文理教養プログラム」では、現代社会で注目されている「防災・防疫」、「AI・人間」などのテーマに関連する教養科目を履修することができます。
 東京都立大学の教員一人あたりの学部学生数はおよそ10.54人(2023年5月1日時点)と医学部のない総合大学としてトップクラスであり、教員と学生の距離が近く、活発なコミュニケーションを図ることができます。さらに、2023年度より大学院生が学部学生のサポートを行うティーチング・アシスタント(TA)制度を活用しており、一人ひとりの学生を支える支援体制を充実させています。